ミラノで日本からの移動の疲れを癒してもらって、次の目的地トリノへやってきました。
トリノへ着いてホテルにチェックインすると、テラスからの眺めがよいお部屋に案内されました。
そんなに高いお部屋ではなかったんですが、広い上にバスタブも付いていて、自然とテンションが上がります。
せっかくなので熱いお風呂に入ってゆっくりしてから、街の探検に出かけました。
トリノのパン屋さんには、ピエモンテ発祥のパン、グリッシーニがたくさん並びます。
味や形のバリエーションも豊富で、メモを取りながら見入ってしまいました。
地元の人で混雑しているお店があったので、早速お買い上げ。
香ばしくてかりかりっとしていて、今まで食べたグリッシーニの中でも断トツに美味しい!
他に買ったパンもとても美味しく、噂に聞いていたトリノのパンのレベルを体感しました。
グリッシーニを小脇に抱えて、ポリポリかじりながらお散歩を続けます。
お菓子屋さんもトリノらしい品ぞろえ。
トリノはチョコレートも有名で、特にホットチョコレートに泡だてた牛乳などを加える「ビチェリン」はほとんどのカフェで見かけます。
そういえば、トリノはフランスの影響が濃い街で、BAR(バール)ではない、CAFE(カフェ)やSALA DA TE(サーラ・ダ・テ)のようなフランス風の雰囲気のお店が多いようです。外にソファセットを置く店も多くて、歩き疲れた足には嬉しかったです。
そろそろ食事にしようかな~と思ってお店を探していると、地元の人が頻繁に出入りするドアを発見。
近づくとレストランで、メニューを見て「ぴんっ」ときたので入ってみました。
ちょうど食べ終わってお店を出るところだったシニョーラが「今日のメニューも美味しかったわよ~」と教えてくれたので、期待大!
まず前菜に「野菜に乗せたクロッカンテ(かりかり)な卵とチンタセネーゼのパンチェッタ」というものをオーダー。
直訳的ですが、その通りの風貌。
ただびっくりしたのは、ポーチドエッグに上手に火を入れてあり、更にパン粉の衣を付けて揚げてあるのにとろりとした半熟状で、この「かりっ」と「とろっ」との食感の対比が唸るほど。
クロッカンテな卵というから、てっきりかりかりパン粉をかけてあるのかな?と思ったんですが、調理技術もハイレベルでとても美味しかったです。
卵を半熟で食べるスタイルも、イタリアではちょっと新鮮でした。
この辺もフランスっぽい。
次はピエモンテ名物の「タヤリン」をアンチョビと松の実のソースでいただきました。
タヤリンは細いタリアテッレのようなパスタですが、通常の卵入り手打ちパスタよりもさらにたっぷりの卵(卵黄)を加えるリッチなパスタ。(コレステロールも気になるケド…)
海が遠いピエモンテでは、魚の加工品であるアンチョビもお料理によく使われます。
卵の甘みとアンチョビの塩気に、ローストした松の実のコクも加わって、とてもバランスよくまとまっています。
このテイストに、ローズマリーをプラスするのも新鮮な気分。
盛り付けはちょっとちょんまげっぽくて、クスリとしちゃいましたが。。
パンがざるに入ってきたところといい(このパンもおいしい)、インテリアにもよい意味で遊びが感じられて、くつろげるおいしいお店でした。
Ristorante Consorzio
住所:Via Monte di Pieta’,23,10122 Torino
電話:011.2767661
HP:http://www.ristoranteconsorzio.it
後で調べたら、地元でも人気のお店だったみたいです。
勘が当たったみたいで、ちょっと嬉しい。。
予約をしてから行った方が良さそうですよ。
【おまけ】
トリノの地下鉄はぴっかぴか!
近代的で不安なく乗れます。
でも、さすがにドアに指を挟まれたら痛いですよ?
くまちゃん笑ってるケド。。