イタリア料理日記2010 フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州~ウーディネ~

フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の美味しいものと言ったら、もうふたつ。
ワインとプロシュート!
特にプロシュートはパルマと並ぶ大生産地、サンダニエーレを擁する土地です。
まぁ正直に言うと「プロシュートはどこで食べても一緒だよね」と思いつつ、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の美味しさを熱く語っていた友人に敬意を表してやってきました。
サンダニエーレの生ハム
初めに謝っておきます。ごめんなさい。
これがまぁ、びっくりするくらい美味しかった!
パルマのプロシュートとサンダニエーレのプロシュートの大きな違いは使用する豚肉の部位と、熟成方法にあります。
簡単にまとめると、
【パルマ産】
部位:豚の腿~膝まで
塩漬け工程:15日間
熟成期間:約13ヵ月間
【サンダニエーレ産】
部位:豚の腿~爪まで
塩漬け期間:約30日間
熟成期間:約9ヵ月間
と、このようになります。
一般的に、塩漬け期間が短く熟成期間が長い為パルマ産の方が上級と見る人も多いのですが、サンダニエーレ産は熟成させる時に厚みのある部分を押さえて薄くするので期間が短くても良いとされていること、また、乾燥した空気が上がってくるパルマ地区に比べ、サンダニエーレ地区は地下に水が流れ湿気が多いため独特な質感と風味をもたらします。
私にはどうやらこの地形が生んだ風味がサンダニエーレの方が好みのようで、今まで食べたプロシュートの中で一番おいしかったです。
ウーディネ
写真が微妙に曲がっているのは、ワインの飲み過ぎのせいかも…
だって、あの写真のプロシュート(と胡桃とヤギのチーズ)一人で全部食べるのには、それ相応のワインが必要だったんだもの。。。

ウーディネは、ヴェネツィア共和国時代の名残が残る小都市です。
ヴェネツィアの象徴のライオンがモチーフになっていたり、ゴシック様式が美しい回廊があったり。
ところが。
街を行く若者になぜかパンクファッションが多い!
顔じゅうのピアスや、変わった髪型など。
このギャップに最初は驚きましたが、道を尋ねると親切に教えてくれたり、お店では働き者だったり。
ウディネーゼと呼ばれるこの土地の人たちは、フリウラーノ語という独特の言語も使います。
私が聞くと、ドイツ語のようなロシア語のような不思議な響き。
この言葉のせいか、若者のファッションのせいか、なんとも不思議な魅力のある街でした。

イタリア料理日記2010 フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州~トリエステ~

「見ていて胸やけがする」と兄妹達からクレームが入っていますが、続けます。
さて。
パドヴァは交通の便がよく、日帰り旅行にもよく行きました。
中でも出発前から行こうと決めていたのが、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州。
イタリアの食事情に詳しい友人から「フリフリは美味しいものの穴場だよ」との前情報をもらっていたので、ぜひ行ってみたかったのです。
トリエステ
車窓からアドリア海を楽しみながら、各駅停車の電車に揺られること約3時間。
スロヴェニアと国境を接する街、トリエステにやってきました。
街はどことなく異国情緒があります。
というのも、スロヴェニアの他にクロアチアもすぐそこで、歴史的にも長く帝政オーストリアの支配下にあったからです。
ここに来た目的は「Buffet ブッフェ体験」
ブッフェとは、ヴェネツィアで言う「バーカロ」のようなもので、立ち飲み中心の酒場のようなものです。
食事も充実している所が多く、中でも今回友人の勧めで訪ねたBuffet Da Pepiは、メニューが茹で肉オンリーという豪快さ。
茹で肉 Pepi
選ぶのは飲み物と、好きな部位単品か盛り合わせか、コントルノにザワークラウトを付けるかどうかというくらい。
こういうシンプルさ、すごく好みなんですよね。
お肉は豚肉の各部位を中心に、牛タン・牛すねなどの盛り合わせを。
マスタードで食べましたが、ホースラディッシュをすりおろしたものをかけている人もいて、それも美味しそうでした。
この日は休日だったせいか、一人で食事に来る東洋人が珍しいせいか、妙に周りからの視線を感じましたが、カウンター前の席に座ったので職人さんが茹で肉をガンガン切り分ける様をずっと眺めることが出来て楽しかったです。
Buffe Da Pepi
住所:Via Cassa di Risparmio,3
電話:040-366858
定休:日曜日
食事時はかなり混むので、時間をずらして行くとよいと思います。
Buffetは昼前から夜まで通し営業している所が多いので、旅行者には便利ですよ。

食べ終わったお皿の写真を真剣に撮っていたら相当可笑しかったのか、気難しそうな店員さんが一転、フレンドリーにいろいろおしゃべりしてくれました。
こういう所が一人旅の面白さですよね。