イタリア料理日記2010 ヴェネト州~コッリ・エウガネイ~

先日行った養蜂場は、パドヴァから車で1時間~2時間ほどのワインの名産丘陵地帯、コッリ・エウガネイにあるアントニオ(料理コースの先生)の知人宅。
彼はとても顔が広く、あちこちに有力な知人がいて、その知人がまたその知人を紹介してくれて…とループのように輪が広がっていくちょっとすごい人物です。
養蜂場見学の後に昼食に連れていってくれたトラットーリアは、彼の元教え子が腕をふるうお店で、今回で2回目の訪問です。
ここではアントニオに全てお任せしてリラックスしていて良し!という勝手も分かったので、出されたものをもりもり食べるだけ。
プロシュット
サルビアのフリット
アンティパストは前回同様、プロシュット類の盛り合わせとサルビアのフリット。
このサルビアのフリットが絶品で、衣がかりっかりのクロッカンテさも相変わらずです。
「どうしてこんなにカリカリにできるの?」と質問しようと思ったけれど「天ぷらと一緒でしょ」という答えも前回同様なのが分かるので、無言で完食。
野兎のラグー和えタリアテッレ
プリモピアットは「野兎のラグー和えタリアテッレ」
これは前回(トレヴィスとサルシッチャのパスタ)と違うプリモピアットで、お肉の食感が印象的でとても美味しかったです。
何のお肉か分からなかったので質問しようと思ったけれど、この日はこの後の予定が詰まっていたので、とりあえずスルーし、後でアントニオに聞きなおして調理法などを詳しく教えてもらいました。
そうしないと延々と話が続き、周囲の人も巻き込んで料理談義が終わらないということは学習済み(笑)
アントニオは元シェフで、料理に対する情熱はちょっとすごい人物。
シェフなので調理中にモタモタしてるとキレちゃったりするのですが、言葉の壁もあるおかげで開き直って流せる、私には貴重な存在。
でも普段はとても親切で、愛すべきおじさまです。
運転してもらっているのに私がついウトウトしてしまったりしても優しく話しかけてくれたり、見たいもの・欲しいものを世間話でしても覚えていてくれて、後でプレゼントしてくれたり。
今回も、滞在中とてもよくしてもらいました。
次はそんなアントニオに習った、料理レッスンのお話を。

イタリア料理日記2010 ヴェネト州~キオッジャ~

パドヴァからバスで1時間、キオッジャという港町に来ました。
キオッジャはヴェネツィアになるのですが、アクセスのしにくさがちょっと難ながら、ご縁があるのか前回も含めると通算4回も訪問。
一般人開放の魚市場は活気にあふれ、眺めているだけでウキウキします。
ゴンドリエーレ風
お買いものに来ていた犬も、ゴンドラ船頭さん風ファッションでばっちり決まっているのがさすがヴェネツィア(?)
4回目の今回の目的は、コッツェ&ボンゴレ(ムール貝・あさり)の養殖場見学。
でもその前に、せっかくなので今が旬のモレーケ(脱皮したての蟹)を食べるために、昼食時間に合わせてAkiさん家族と遠足気分でバスに乗り込みました。
モレーケ
これがそのモレーケのフリット。
漁で獲れた蟹の中から脱皮しそうなオスを選り分け、一晩ほどかけて脱皮したものを出荷します。
生きたまま出荷されたモレーケは、そのまま卵液に浸して玉子の旨みを吸わせて揚げる調理法が一般的。
脱皮したてなので殻が柔らかく、卵液が沁みこんだ身は旨み充分。
生きたまま卵液に漬けられる姿を想像すると可哀そうですが、このモレーケ、環境汚染などで獲れる場所が少なくなっているとか。
この日も海の水温の影響で漁獲量が少なく、港町の小さな食堂としては高価なお皿になっていました。
モレーケ
これがそのモレーケ。
食事の後見学に行った業者専門市場で見かけましたが、この時出荷されていたのはこの一箱だけ。
市場内をぐるっと一回りしてもう一度同じ場所に戻ると、もう売れてしまっていました。
本当に貴重な食材なんですね。
この「業者専門市場」がとても面白かったです。
何がって、出荷されている魚はもちろんですが、集っている「海の男達」がもう最高!

私には単語すらほとんど聞き取れない方言でおしゃべりに興じている様は、「おっさん見本市」(失礼!)みたい。

仕事中にジェラートを買うために並んだりするところも、さすがイタリア。
彼等には日常のひとコマなんですが、その日常をあんなに活き活きと暮らしている姿に羨望を覚えました。
仕事は楽しくしなくちゃネ!
海の男のジェラテリア
私が一目惚れしたおじさまです。
ジェラテリアのおじさんにしとくのはもったいないカッコよさ!
Violaをダシに、私もジェラート買えばよかったと大後悔。。。
Violaに小悪魔的魅力を習ったら、私も相手にしてもらえるかなぁ…