2016フランスたび〜Aldudes,Espelette・アルデュード、エスプレット〜

 

山バスクでは、日帰りで訪れた村やレストランもあります。
2回に分けてご紹介します。

 

バンカの鱒の養殖場を見学した後に、その鱒が食べられるお店Saint-Sylvestreへ行きました。
ドライバーさんが仕事中に立ち寄ったり、観光客がドライブ中に利用したりと、客層も色々で、メニューは幅広くあるようです。
今回は鱒とバスク豚の両方が楽しめるコースをあらかじめお願いし、予約をしておいて頂きました。

初めに登場したのがガルビュールという、野菜たっぷりのスープ。
この地方の郷土料理です。
胃が疲れ始めた頃だったので、一層美味しく感じました。
これで胃腸のスタンバイOK!

お次はお目当の鱒。
かなり直球な姿ですが、これが美味しさに一役買ってくれているよう。
カリカリに焼き上げた脂の乗った鱒は、身はほわ~っと柔らかで、次がなければもう一尾食べたいくらい。
シンプルなレモンバターの風味もとても良い、美味しい一皿でした。

当然ここまででお腹がいっぱいなのですが、お願いしておいたバスク豚のグリルも食べねば!
バスク特産の唐辛子(といっても、さほど辛くありません。ピリッとしたパプリカといった風情)と山盛りのジャガイモが添えられ、
「空腹だったらな~」というルックスで登場しました。
お肉は赤身肉の旨味、脂の甘みのバランスが良く、味が濃くて美味しかった。
しつこいけれど、お腹が空いていれば!!!

デザートはパスして、特産の羊のチーズをちびちび食べて口直し。
お腹が… 以下同文。。。

体調的に完食はなりませんでしたが、山の素朴な食堂で食べるお料理は滋養に満ちていて、すぐに体の栄養になりそうな素直さがあります。
次の機会があったなら、絶対に一食抜いて訪ねたいお店でした。

昼食後は、バスク豚の生産者訪問をしたりしながら、次の目的地エスプレットへ。
このエリアはピマン(唐辛子)の産地で、家々に乾燥させるピマンが吊るしてあるのが目に付きます。
かわいい町並み目当の観光客も多く、お土産屋さんもあります。
ささっとお茶をして、ピマンの生産者訪問へ向かいました。

バスクエリアではたくさん見かけたピマン。
エスプレット産のピマンの粉末は、高値で売られていました。
味の良い、高品質な証なんですね。

 

Hôtel Saint Sylvestre

アルデュード村にあるホテルレストランですが、レストランのみの使用もできます。
鱒とバスク豚は、念のため予約をしておいた方が良いと思います。

 

 

次も美味しいレストランと、可愛い村のお話。

 

 

2016フランスたび〜Ainhoa アイノア〜

 

イタリア料理教室La mimosa、10月のレッスンも全クラス終了しました。
皆様、お疲れ様でした。
今月はシンプル美味しい家庭のイタリアンです。
調理時間も短く、美味しいお料理ができるので、ぜひご家庭で復習してみてくださいね。

 

*** *** ***

さて、バスク旅行記を続けてまいります。

 

山バスク次の滞在先は、「フランスの美しい村」に認定されたアイノア。
メゾンバスクの可愛らしい家が連なる、小さな村です。
ここでは、ミシュランの星を取得したレストランをダイニングに持つ、HOTEL ITHURRIA イチュリアに宿泊しました。

可愛らしいインテリアのお部屋に入ると、日本語のメッセージカードが!
ゲストの国籍に合わせて、チェックインするお部屋にあらかじめセットされているきめ細やかさに、びっくりしました。
こういうおもてなしって、ヨーロッパでは珍しいと思います。
でも、移動をしてきて疲れてお部屋に入った時に、母国語のメッセージがあったらちょっと癒されますよね。
お部屋は思いの外機能的で、水周りも申し分なく、とても快適でした。

さて、お楽しみの夕食。
こちらもバスク料理をベースにした、モダンフレンチです。

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星付きが納得のクオリティの高さです。
奇抜なものはありませんが、古典とも違う正統派、かつモダン。
線引きが難しいのですが、前菜からデザートまでブレのない訴求感が読み取れて、私は素直に美味しいと感じました。

サービスもそつなく、付かず離れず。
ダイニングのゲストは宿泊客だけではなく、近隣から食事に来ている人達もいたようですが、目があうと微笑みあったり、先に退席する時に挨拶し合ったりします。
これはお料理の美味しさと、サービスのホスピタリティとが作り上げる雰囲気の効果だと思います。
スマートで暖かくて、とてもリラックスした気分になりました。


翌朝、敷地内を散歩してみたのですが、自家菜園があり、ダイニングで使う野菜も栽培しているそうです。
モダンなお皿の中にも力強さがあるのは、こういった理由だからなのかもしれませんね。

美味しい食事の後は、階段を上るとすぐにお部屋。
雄大な山に囲まれた美しい景色が楽しめるロケーション。
何重にも贅沢なホテルでした。

 

Hôtel Ithurria

ダイニングは食事のみの利用も可能ですが、アイノアは観光でも人気のエリアなので、予約をしておいた方が良いと思います。

 

朝ごはんも美味しかった!!

 

 

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バスク旅行記途中ですが、instaでは次の旅が始まります…

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2016フランスたび〜Bidarray ビダライユ〜

 

関東も急に寒くなりました。
朝晩の冷え込みを感じると、重く頭をもたげるのが被災地のこと…
鳥取の皆様、心よりお見舞い申し上げます。
これ以上の被害が広がらないよう祈り、熊本と共に支援を続けていきたいと思います。

一日も早く平穏がもどり、落ち着かれた頃に目に止まることがあれば、気晴らしにでも読んでいただきたい…
そう願いつつ、途中になっていたバスク旅行記を再開したいと思います。
ビダライユ村にあるオーベルジュに到着したのは、ちょうど今日のようなお天気の日でした。

*** *** ***

フランス側のバスク地方では、山側を中心に滞在しました。
中でも今回の旅で一番楽しみにしていた宿、オーベルジュOSTAPE

あのアランデュカスが自分の別荘地を探していた時に気に入ったビダライユの山を買い取り、コテージタイプのホテルを作ったのが始まりです。
カートでの行き来が必要なほどの広大な土地に点在する、可愛らしいバスクメゾンのコテージ。
現在はオーナーが変わりましたが、ホスピタリティーは受け継がれ、自然は変わらずにそこにあります。


コテージにはそれぞれバスク語の木の名前が付けられ、広いリビングと明るいバスルーム、落ち着いたベッドルームからなります。


そして、このホテルの一番の楽しみでもある、バスクの雄大な自然が目の前に広がるお部屋のテラス。
雲海の下から登ってくる太陽、刻々と色のグラデーションが変わっていく夕焼け空、見えすぎて白っぽく煙るほどの星空。
オフシーズンで宿泊客も少なく、静寂の中、本当に素晴らしい風景を堪能することができました。

テラスでアペリティーボをした後は、お楽しみの夕食。
ダイニングでは、バスク料理をベースにしたフレンチが楽しめます。
リラックスできる環境では所作ものんびりになるようで、ゆっくりとワインを傾けながら美味しい夕食を堪能しました。

 

そして、素晴らしい朝食も。
近隣で作られるバスクハムやチーズ、新鮮な卵で作られるオムレツ、自家製のパンやケーキに搾りたてのフルーツジュースなどを、絶景の広がるダイニングのテラスでいただけます。
あくる日は雲海の上だったり、別な日は朝日をたっぷり浴びながらだったりと、とても贅沢な朝食でした。

 

お腹がいっぱいになったらプールで泳ぎ、広い敷地をカートでドライブして森林浴をしたり。
本当に素敵な数日を過ごすことができました。

ここでエネルギーをチャージし、次の滞在地アイノアへ向かいます。

 

Auberge Ostapé

戻ってきたいホテルがまた増えてしまいました。。

 

 

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2016フランスたび〜バスク・生産者訪問〜

 

今回の旅は、バスク地方の生産者訪問が一番の目的でした。
最近、イタリアン以外のメニュー開発依頼を頂くことが増え、イタリア以外の料理や素材も勉強しなければと思い、早くから計画を立て始めました。

現地では通訳と運転ができる方をお願いし、事前にアポイントメントも取っていただき、お陰様でバスク地方のたくさんの生産者の方にお話を伺うことが出来ました。

イバヤマ豚を飼育から管理し、ピレネー山脈と大西洋の風にあてて熟成させる最上級のハム工房 Louis OSPITAL
手作業にこだわるので、生産量もスタッフで作業できる量に調整しています。
セラーには、世界中の有名レストランの予約名が付いたハムがずらり!

バスクの山の中で養蜂場を営む、La ferme Harizkazuia
フランス政府の厳しいBIO審査を通った、有機農法にこだわった養蜂家さんです。
審査は敷地内だけではなく、周囲数キロに渡り環境状態のチェックを受けるそうです。
普段は怖く感じる唸るようなミツバチの羽音が、元気に明るく聞こえるから不思議です。

dsc_1846チョコレート工房Puyodebat
併設のチョコレート博物館では、アンティークなカップがたくさん!
これ全てショコラショー(ホットチョコレート)を飲むカップなんだそうです。
昔は口髭を生やした男性が多かったので、髭を汚さないように、髭ガードが付いたカップがあったそうですよ。
面白いですね〜

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Bancaの鱒の養殖場。
バスクはどこも自然豊かですが、ここは一段と空気がきれいでした。
清涼な水が良い鱒を育てるのは当然で、コロコロに太った大きな鱒がたくさんいました。

特産の羊のチーズ OSSAU-IRATYを作る、Maison Kaiku Borda
羊の管理や手絞りにこだわる、孤高の生産者さんです。
羊の為に、夏は電気も水道もネット環境さえもない高い山に羊を移動させ、一週間ずつ交代で泊まり込みをするオーナー。
静かな熱情という言葉がぴったりで、世界中に広まって欲しいチーズだと思いました。

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バスクはリネンでも有名です。
バスク織りの老舗工房、ONA TISS
糸を紡ぐところからバスク内で生産する、唯一の生産者です。
業務の合間に織り機を止めて説明してくださいましたが、飽きずに見ていたいほど精巧な仕掛けでした。
ちなみに、バスクリネンの柄は、紺一色だったものが、バスクの7つの州を表す7本線に変わり、今ではカラフルなものも増えたそうです。

絶滅しかけたバスク豚のキントア種を、25匹から3000匹へと復活させた、Pierre Oteiza氏。
こちらのハムは、日本の有名デパートなどでも取り扱うようになりました。
ショップ併設の農場では、梨や栗などを食べて育つ子豚がたくさん!
お忙しいオーナーご本人もいらっしゃいました。

最後はバスク特産のピマン(唐辛子)の生産者。
収穫後のピマンは天日干しの後選別され、更にオーブンで乾燥させ、粉末状に挽きます。
作業効率の為、天日干しにしているビニールハウスの中での作業になるので、かなりの暑さ。
いただく度に、この光景と空気が蘇ると思います。

 

どの生産者さんも、忙しい作業の合間に手を止めてお話を聞かせてくださいました。
短く簡単にご紹介していますが、実際は1軒の訪問先で1〜2時間、移動距離もかなりの長さになり、4日ほどかけて見学させていただきました。
バスク地方の風習として、伝統的な産業や文化を世界に広めるという習慣があるそうですが、その為もあってか皆さんとても詳しくお話してくださいました。

お金を出せば、世界中の食べ物が簡単に口に入る現代。
でも、当然ながらそこへ行き着くまでにたくさんの人の手が介されています。
そのスタートである生産者の方々の情熱、そしてこの土地の風景や空気に触れることで、より鮮明に心に浮かぶ感情を知ることができました。

 

【養蜂農家】
LA FERME HARIZKAZUIA
Chemin d’Harizkazuia 64250

 

【バスク豚加工場】
S.A.R.L.Ets Louis Ospital
47,rue Jean Lissar 64240 Hasparren

 

【チョコレート工房】
Puyodebat
http://chocolats-puyodebat.com

 

【チーズ生産農家】
Maison kaki Borda
64120 BEYRIE SUR JOYEUSE

 

【バスク織りメーカー】
ONA TISS
23 rue de la Bidouze-BP 5 64120 Saint-Palais

 

取材先の皆様、本当にありがとうございました。

 

 

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2016フランスたび〜Bayonne バイヨンヌ〜

 

たびは続きます。

ボルドーで兄達と別れ、いよいよ今回のたびの目的地、バスク地方にやってきました。
移動は長距離バス。
ボルドー〜サンセバスチャンを結ぶ長距離バスですが、フレンチバスクの玄関口、バイヨンヌにも停車します。

バイヨンヌはチョコレート発祥の街とも言われ、おいしそうなショコラティエやお菓子屋さんがたくさんあります。

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私はどちらかと言うと辛党ですが、このルックスにはテンションが上がりっぱなし。
川沿いの素敵なサロンドテで、美味しいケーキを堪能しました。

そして、夜に出かけたレストランでも美味しい体験!
パリにバスク料理のレストランを開いたオーナーが成功し、出身地のバイヨンヌに凱旋オープンさせたというレストランです。
dsc_1802前菜は豆とジロール茸のソテーの上に、カリカリの衣をまとったフライドエッグ、というお皿を選びました。
濃厚なんですが、自家製のマヨネーズソースの酸味が効いていて、つるりと食べられる美味しさ。
季節の食材が、この後の期待感を高めます。

dsc_1804

そして、このお皿が素晴らしかった!
しゃきしゃきした生のマッシュルームに刻んだすもも、その上にハタのソテー、そしてブータンノワール(豚の血のソーセージ)。
ハタがマッシュルームに旨味をプラスし、ブータンノワールの塩気とコクがハタの淡白さを補い、マッシュルームとすももの香りがブータンノワールの野性味を柔らかくするという、三位一体の絶妙なバランス感。
パリにも何度か行っていますし、東京でも凝っている美味しいフレンチをいただいたことがありますが、ここまで唸ったお皿は初めてです。

dsc_1805デザート替わりのチーズを食べる頃にはテラス席が寒くなったので、店内への移動をお願いしましたが、心よく応じてくれるサービスの心地よさもこのレストランの評価に付随すべき点。
外国人の私達にも分かりやすくメニューを説明してくれ、進行具合や食べる表情を読み取るテクニックは、シェフとサービススタッフの連携のこなれ加減を感じさせてくれました。

 

創造性やホスピタリティ溢れる素敵なお店。
またぜひ行ってみたいです。

 

La table de Pottoka

21, Quai du Bourdieu,64100 BAYONNE
05 59 46 14 94

 

OUI BUS

ボルドー〜バイヨンヌ間はTGVも走っていますが、現地の方に教えていただいたこのバスは安くて便利!
私が乗った車体は新しくて、とても綺麗でした。
途中からも結構乗ってくるので、予約はしておいた方が良いと思います。

 

 

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