※今月のレッスンメニューに関する記述があります。
先日、イタリアンのシェフとお話する機会があり、その方の想いや情熱をお聞きして、日本におけるイタリア料理について深く深く考えさせられました。
性格上、割と考え込むタイプでもあるんですが(これで?!というのはナシな方向で…)、久々に骨のあるお話を伺って、ガツンと刺激を頂戴しました。
その後に作ったお料理が、コチラ。
今月のレッスンでご紹介する予定の、特製ラグーです。
ラグーというのは日本語にすると、何かを煮込んだソースと訳しましょうか。
日本でミートソースと呼ばれているものは、一般的にはラグーボロネーゼというボローニァ地方のラグーのことをさします。
イタリア人は、ラグーが大好き。
マンマが作るラグーには、たくさんのこだわりとエピソードが盛り込まれていて、私も最初に留学した時にホームステイしたおうちで、暖炉の前でマンマから繰り返しこだわりのお話を聞きました。
見た目はとても地味です。
でもそれが滋味になるのです。
和食は彩りをとても意識するお料理ですが、イタリアンの真髄はこの茶色にあるように思います。
時間と手間と愛情を込めた、茶色いお料理。
くつくつ煮込まれる鍋を覗きながら、留学時代のことをたくさん思い出しました。
これが私のラグーのエピソードになっていくのかな。