次は札幌・上級編にまいりましょう。
先に「その都市のお寿司のレベルは回転寿司でわかる」と書きましたが、
回転寿司と回らないお鮨屋さんは別物です。
広辞苑を引くと「寿司」は「鮨」の当て字とあります。
個人的考察ですが、寿を司る「寿司」はお祝いや家族の食卓に相応しい食べ物、
一方旨い魚と書く「鮨」は美食を極めたもの、そんな風に思います。
今回は贅を極めた「鮨」のおすすめをご紹介します。
まずはお料理のご紹介から。
地のもののお造りは左上から時計回りに
真いか・海水うに・平目・水蛸・鮑・毛蟹のかに味噌和え・たらば蟹の内子
お料理は左上から
あぶり真だち・白子のかまぼこ・カニ味噌焼き
左から
メロ煮つけ・いか真砂子和え炙り・焼き数の子
これらの絶品のお料理はすべて『鮨 ふぐ処 いと川』さんでいただけます。
こちらのお店、実は15年近く通っていたすすきののなじみのお鮨屋さんの板長・吉永さんが、
満を持して独立して開いたお店です。
新店も同じくすすきのに居を構え、カウンター主体の落ち着いたくつろげる造り。
板場との距離も近く、お話も楽しめるのが何より嬉しかったです。
吉永さんのお料理の技は変わらず健在。
魚を知り尽くした板長が仕事をした魚介類は、刃の入り方、火の入れ方、全てにおいて
「丁寧」に尽きます。
お鮨屋さんのメイン、握りも、吉永さんはお客さんの様子に合わせて握り方を変えているほど。
魚の一番おいしい食べ方を知っているので、目の前で仕事をしていても本当に楽しそうです。
「魚が本当に好きなんだなぁ」と思わせる方で、料理される魚も嬉しいだろうなと思いました。
吉永さんには私が20歳の頃からお世話になり、夫婦ともども良い酒飲み(?)に育てていただいた御恩があります。
いつお邪魔しても優しく歓迎してくださり、本当に楽しくお鮨とお酒をいただける貴重な場所。
以前勤めていた、すすきので多店舗展開するお店の板長としての重圧から離れ
「利益よりも、お客さんに喜んでもらえることを優先したい」とおっしゃっていたのがとても吉永さんらしく、素敵なお店になる予感に溢れていました。
ちなみにこの日のお会計は、上記のおまかせにプラス2~3品、日本酒を2人で一升近くいただいて、1人1万円しません。
初めてのお鮨屋さんでおまかせが不安な方には、値段が明記してあるメニュー表もあるので安心です。
カウンターで絶品の北海道の旬をいただけて、気軽に寄れるお鮨屋さん。
本当におすすめですよ。
鮨 ふぐ処 いと川
住所:札幌市中央区南六条西三丁目おおたビル一階
電話:011-530-0220
営業:午後6:00~午前2:00 (祝日 午後6:00~午前0:00)
定休:日曜日(日・月連休の場合は月曜日がお休み)
【個人的備忘録】
サッポロクラシック
国稀
国稀特別純米
金滴
熊ころり
熊ころり
おっとの致死量は日本酒3合以上。