やかん

おっとがやかんを焦がしました。
お湯を沸かそうと火にかけたまま、違う部屋で眠り込んでしまったそう。
その間、1時間。
空焚きをし続けた白いホーローのやかんは真っ黒にひび割れて、無残な姿になっていました。
でも、私は絶対に怒ったりしません。
だってわざとじゃないから。
例えそれが、学生時代の一人暮らしの時から使っていた思い入れのあるやかんだったとしても、
姉の代から使い続けて20年くらい、いい感じに味がでてきていたやかんだったとしても、
絶対に怒りません。
彼が私の大切なモノを破壊する天才で、
結婚祝いに友人達がプレゼントしてくれた、自分では買えないような高価なティーカップとプレートを
ご丁寧にセットで割ってくれた時も、
一目惚れで買ったダイニングテーブルに届いたそばから一生消えない傷をつけてくれた時も、
パソコンに保存していた大切な大切な数年分のレシピを、一瞬にして消去してしまった時も、
絶対にぜったいに怒ったりしませんでした。
モノは壊れるから、ね。
壊れるから美しい。

といういきさつでやって来た、新しいやかん。
んー、ぴかぴか!
でも。
怒らないけど、忘れないのだ。
ふふふ

やかん” への4件のコメント

  1. 京子がパリに遊びに来た時、宝石のように高価だった日本製のマイコン付き
    (! )炊飯器を、変圧器を通さずにコンセントに差し込んで爆発させた時に怒ってごめんね。20年近く前のはなしだけれど。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。